車上荒らし

もうずいぶんと前に、車上荒らしにあったことがある。
ある温泉に行った時のことである。夕方近くに行ったので、入る時には薄暗くなりかけていた。
駐車場で、何の気無しに助手席にカバンをぽーんと置いたまま、温泉に行ってしまったのが運の尽きだった。
帰りに食事をし、さて帰ろうかと財布を取り出した時に、初めて気が付いた。
札が全部無くなっている。
幸いにも、食べた分だけは払えたからよかったものの、このときまでまったく気が付かなかった。

大きな代償を払って学んだことは、車の中にカバンなどを置く時は、少なくとも外から見えるところには置かないことだった。

状況	クレジットカード・キャッシュカード・通帳は盗らず、現金（札だけ）を抜いてある。また、財布は鞄の中に戻してあり、チャックも閉めてあった。鍵穴にトライバーのような物をつっこんで、無理矢理こじ開けた様子。鍵をシリンダーごと引っこ抜いたような感じで、割れたところは引っ張ると抜けてくる。壊されていたのは助手席側。
分析	すぐに使える現金だけを狙って、足のつく物にはいっさい手を着けていない（クレジットカード、キャッシュカードの類）。財布を鞄の中に戻してある。鍵穴も元通りに押し込んである。つまり、被害者が気がつくのを遅らせるような方法をとっていることから、常習犯の手口と思われる。
温泉	電話で、このことを連絡した。温泉側に責任をとってもらおうと言うことではなく、気持ちよく使えるように何らかの対策をして欲しいと申し出たのである。すると、温泉側は、以前にもそういうことがあって、街灯をつけたり見回ったりとか手を打ってはいるが、なかなか解決にいたらないとの返事をした。う〜ん、いい温泉だったのに、これでは危なくて、２度と行く気がしないなあってのが、感想である。

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