１から１０までの数から、数字を３つ取り出す時、どんな方法があるか？
（乱数を使うのであるから、ＲＡＮＤ関数はもちろん使う。）
（１） 乱数に１０をかけて、小数点以下を切り捨てる方法。
| A | 表示 | B | 表示 | 考え方 | |
| 1 | =RAND() | 0.755370032 | =INT(A1*10)+1 | 8 | 乱数を10倍して小数点以下を切り捨て、１を足す |
| 2 | =RAND() | 0.268101243 | =INT(A2*10)+1 | 3 | （省略） |
| 3 | =RAND() | 0.233636498 | =INT(A3*10)+1 | 3 | （省略） |
※ ＲＡＮＤ（）関数 → 乱数を作る INT関数 → 小数部分を切り捨てる
乱数を10倍する方法が一番簡単であるが、これだと時として上のように同じ数字がでてきてしまうことがある。
重複する確率を計算してみると、
10個の数字から3回取り出すことになるから、その組み合わせは １０×１０×１０＝１０００ 通りある。
重複無しの取り出し方を考えてみると、最初は10通り、2回目は1回目の数字を外して選ぶから9通り、3回目は1回目と2回目の数字を外すから8通り。
これを掛け合わせると、１０×９×８＝７２０ 通りになる。
重複無しの確率は、７２０／１０００ つまり、７２／１００ であるから、重複する確率は（１００−７２）／１００ で、２８／１００ となる。
２８％の確率で、重複するわけである。
（ちなみに、エクセルで１００万回試行したところ、２７９８７６回の重複があった。）
（２） ＲＡＮＫ関数を使う方法。
| A | 表示 | B | 表示 | 考え方 | |
| 1 | =RAND() | 0.726087164 | =RANK(A1,$A$1:$A$10) | 3 | 乱数に順位を付ける |
| 2 | =RAND() | 0.149075322 | =RANK(A2,$A$1:$A$10) | 9 | （省略） |
| 3 | =RAND() | 0.280064633 | =RANK(A3,$A$1:$A$10) | 6 | （省略） |
| 4 | =RAND() | 0.198086145 | =RANK(A4,$A$1:$A$10) | 8 | （省略） |
| 5 | =RAND() | 0.615356539 | =RANK(A5,$A$1:$A$10) | 5 | （省略） |
| 6 | =RAND() | 0.62789441 | =RANK(A6,$A$1:$A$10) | 4 | （省略） |
| 7 | =RAND() | 0.762330427 | =RANK(A7,$A$1:$A$10) | 2 | （省略） |
| 8 | =RAND() | 0.058450129 | =RANK(A8,$A$1:$A$10) | 10 | （省略） |
| 9 | =RAND() | 0.250046347 | =RANK(A9,$A$1:$A$10) | 7 | （省略） |
| 10 | =RAND() | 0.916499109 | =RANK(A10,$A$1:$A$10) | 1 | （省略） |
※ ＲＡＮＤ（）関数 → 乱数を作る ＲＡＮＫ関数 → 順位を付ける
この表から、上から３つ数字を取り出す方法である。
（ちなみに、エクセルで１００万回試行したところ、重複は０回であった。）
さらに完璧にしたいのであれば、Ｂ１１に ＝ＳＵＭ（Ｂ１：Ｂ１０） を入れ、
５５（この場合なら）になっていることを確認すればよい。
そして、５５になってなければ、Ｆ９を押して再計算させる。