配列を使った応用

下のような感じで，セルに○が入っていると，します。未記入欄に・を記入するマクロを考えてみましょう。
※ここでは，速度計測結果を載せているので，変数の宣言をInteger型のままにしてあります。

	左は，ワークシートの一部しかでてませんが， 実際は，１００行×１００列で，ランダムに○が記入されています。
Sub 一個ずつ() 　　Dim R As Integer 　　Dim C As Integer 　　For R = 1 To 100 　　　　For C = 1 To 100 　　　　　　If Cells(R, C) = "" Then Cells(R, C) = "・"　 ←�@ 　　　　Next C 　　Next R End Sub	いわゆる，普通のやり方です。 �@で，「セルの値が空なら，・を書き込む」 という処理をしています。
Sub 配列で() 　　Dim R As Integer 　　Dim C As Integer 　　Dim tmp As Variant 　　tmp = Range(Cells(1, 1), Cells(100, 100))　←�@ 　　For R = 1 To 100 　　　　For C = 1 To 100 　　　　　　If tmp(R, C) = "" Then tmp(R, C) = "・"　←�A 　　　　Next C 　　Next R 　　Range(Cells(1, 1), Cells(100, 100)) = tmp　←�B End Sub	配列を使ったやり方です。 配列を使うには，少し工夫が必要になります。 考え方としては，扱う範囲のデータをまず配列に格納し，変数上で処理を行った後，ワークシートに１回で書き込みます。 �@範囲のデータを配列に格納します。 �A配列の中で，空ならば・を入れていきます。 �B最後に，１回でセルに書き込みます。

これを１０回繰り返して，平均を出したのが，以下の表です。
また，文字列を数値に置き換える，つまり，○を１に，・を０に置き換えて実行すると，速度が向上することも見逃せません。

≪番外編≫　空セルだけにデータを入力

ここではいろいろな場合に応用できる方法として配列を使いましたが，空白セルにデータを書き込むことだけに限れば，Ｒａｎｇｅオブジェクトの中のSpecialCellsメソッドを使う方法もあります。

Range("a1:cv100").SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Value = "・"

この場合，気を付けないといけないのは，Rangeを使うことです。Cells(○,○)を使うとエラーになり，動作しません。



以下に，SpecialCellsメソッドの他の引数を紹介しておきます。（一部）