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リネームツール 制作秘話
Copyright(C) 2018 by しげるがもげる
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◆はじめに
このドキュメントには、制作に関わっての作者の思いや苦労が書いてあります。
技術的な細かいことに興味のない方は、読み飛ばしてください。
エクセルでマクロを組んでみようかなと思われる方は、読むと参考になる部分があるかもしれません。
◆制作秘話
最初に、この手のツールを作ろうと思ったのは、仕事上で画像ファイルを大量にリネームする必要が出てきたからです。
１つのフォルダには約１００個の画像ファイル、もう１つのフォルダは約３００個の画像ファイル。
これを元にして、写真の注文を取らなければなりません。
１つ１つのファイルを手作業でリネームすると、間違える場合が出てきます。
しかし、それでは注文ミスとなり、「その損失を誰が負うのか？」という問題にもなります。
そこで、「マクロを組んで自動でやってしまおう。」と考えたわけです。
作りながら使っていくうちに、「画像のプレビューが見れたらいいな。」とか、「連番を自動入力したいな。」とか
欲が出てきてこのような形になりました。
ファイルの一覧表については、画像ファイルだけじゃなく、ノーマルファイルすべてが出てきます。
これは、例えばメモ帳で書いた日程とか、エクセルで書いた収支一覧とか、そんなものもリネームすることが
あるだろうと考えて、そのままにしてあります。
◆工夫や苦労など
＜ユーザーフォーム（画像表示）＞
セルにファイル名を入力するとき，同時に対象の画像が表示されると，便利です。
そこで，ユーザーフォームをモードレスで起ち上げ，セルでの操作ができるようにしました。
さらに，アクティブなセルが変わると，それにともなって画像も変わるようにしました。
このことで，ユーザフォームに縛られることなく，シート上で作業ができるようになりました。
ただ，こうすると，ふつうは画像が表示される度にユーザーフォームがアクティブになってしまい，
ファイル名を入力するとき，ワークシートを1回クリックしてシートをアクティブにし，カーソルと動かして
それからファイル名の入力という手順になってしまいます。
そこで，画像表示をしたあと，自動でワークシートがアクティブになるように設定し，カーソルの移動だけで画像が
次々に変わっていくようにしました。
これで，中断することなく，連続で入力ができるようになりました。
＜連番＞
これは見た目には派手さがないのだけれど、実はけっこう手間がかかっています。
まず大前提として、並び替えをしたとき、きちんと順番に並ぶようにしなければいけません。
Windowsでは，ファイル名が単純な数字の場合、１から１２まで並び替えをすると、１，１０，１１，１２，２，３，・・・と
なってしまいます。
そこで、０１，０２，０３，・・・のように、頭に０を付けるようにしました。
ただこれが、マクロでやろうと思うと結構手間がかかりました。
マクロでは、数字と文字では扱いが違ってきます。つまり、そのままでは数字の前に０を付けることはできないので、
いったん数字を文字列に変換します。そうすると、数字の前に０をくっつけることが可能になります。（文字の結合）
連番は、ファイルが９９個までなら１〜９までは０を１個くっつける必要があるし、ファイルが９９９個までなら
１〜９は０を２個、１０〜９９は０を１個くっつける必要があります。それを計算して、動かしています。
地味だけれど、私的には、けっこう好きな部分です。
＜ユーザーフォームの大きさの自動調整＞
使っている時は全然意識されないですけれど，ユーザーフォームの大きさはエクセルの画面の４０％になるよう
調整しています。調整する前は，使うパソコンによってユーザーフォームの大きさが違っていて，時としてユーザーフォームが
大きすぎて邪魔になることがあったからです。これで，どのパソコンでも同じように使えます。
◆最後に
ここまで、熱心に読んでくださってありがとうございました。
プログラムを組んだことのない方には、わかりにくい内容だと思いますが、これを機会にエクセルの
マクロに興味を持っていただければ、と思っています。
エクセルは、本当に楽しいツールです。自分の思いや考えが表現できます。
そんなエクセルに、日々、感謝です。